- Start Date
- 2025/06/18
- End Date
- 2025/06/21
- Event Name
-
第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)に出展
- Event Details
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日程:2025年6月18日(水) - 2025年6月21日 (土)
会場:幕張メッセ 1~6ホール・屋外展示場・屋外展示場ANNEX
主催:国際 建設・測量展 実行委員会
- URL
- /content/topcon-pa/jp/ja/events/2025/cspi-expo-2025.html
- Target
- _self
働き方
ケガ防止や疲労回復に!建設現場向けストレッチ

重い物を持ち上げたり同じ姿勢が続いたりと、身体に負担がかかりがちなフィールドワーク(現場の仕事)。身体の負担を軽減する策のひとつとして、ストレッチは有効な手段です。
気分をリフレッシュさせるためにはもちろん、ケガ防止や疲労回復につなげるためにも、肩や背中、腰をしっかりほぐせるストレッチメニューを、部位別に紹介します。特別な道具を使わず、短時間でできるメニューばかりなので、フィールドワークの合間にぜひ取り入れてみてください。
ストレッチの効果

フィールドワークでは、重い資材を運んだり持ち上げたりするなど、筋肉や関節に大きな負担がかかります。負担がかかり続けると肩・腰・膝などの慢性的な痛みにつながってしまいます。
また、慢性的な痛みは作業効率の低下や休職につながり、作業進行にも影響が発生します。定期的なストレッチは筋肉の硬化を防ぎ、慢性的な痛みの発生率を下げることにつながるため、ぜひ日々の習慣として取り入れましょう。
効果1. ケガの予防
筋肉が冷えて硬い状態のままで無理に身体を動かすと、ほかの部位に負担がかかるため、ケガをしやすくなってしまいます。
ストレッチで筋肉をほぐすことで、血行が促進され、筋肉が温まります。筋肉や関節の柔軟性が高まると動作がスムーズになるため、筋肉や腱が傷付くリスクは軽減するでしょう。
また、ストレッチで全身の筋肉を均等にほぐせば、身体の左右差や動きのクセも減らせます。身体のバランスが整い、不自然な動きを防げるのもストレッチの効果です。ぜひ習慣にして、ケガの予防につなげましょう。
効果2. 疲労回復
ストレッチで筋肉を伸ばすと、リンパや血液の流れが良くなります。筋肉に酸素や栄養が行き渡り、疲れが取れやすくなります。慢性化しやすい肩こりや腰の張りをしっかりほぐして、1日の疲れをリセットしましょう。
効果3. リラックス効果
疲労で固くなった筋肉をゆっくり伸ばすことで、筋肉の緊張がほぐれてリラックス効果が得られるのも、ストレッチのメリットです。深い呼吸を続けながらストレッチをすると、副交感神経が優位になって、リラックス効果が一層アップ。心身の疲労回復のためにも、ストレッチの習慣を取り入れましょう。
ストレッチの注意点

シンプルな動作で誰にでも手軽に行えるストレッチですが、守らなければいけない注意点があります。中でも注意したいのが、身体が冷えているときに行うストレッチです。筋肉が固まっているため、急激に伸ばすと思わぬケガにつながってしまうかもしれません。
特に冷え込んだ冬の朝のフィールドワークは、身体がガチガチに固まっている場合が多いと言えるでしょう。このような日は、普段よりも長い時間をかけて、ゆっくりとストレッチを行うことをおすすめします。
身体が冷えているときは控えめにする
冷えて硬くなった筋肉を急に伸ばすと、かえってケガのリスクが高まってしまう場合も。ストレッチをする前に、深呼吸や軽く手先や足先を動かすウォーミングアップをして、筋肉を温めるのがおすすめです。
無理をしない
ストレッチは「痛気持ち良い」ぐらいの強度で行うのがベストです。しっかり筋肉を伸ばしたいからといって痛みを感じる強さで行ってしまうと、筋肉や関節を傷める原因になりかねません。また、筋肉痛があるときや関節に傷みを感じるときは、無理に行うと症状が悪化する恐れがあるため、ストレッチはお休みしましょう。
正しいフォームや時間を意識する
間違った姿勢でストレッチをすると、本来伸ばしたい筋肉に効果が届かないだけでなく、身体に負担がかかってしまう場合があります。鏡で自分の動きを確認したり、ストレッチの動画を参考にしたりして、正しいフォームを意識しましょう。
また、筋肉を伸ばす時間も大切なポイントです。同じ姿勢を長時間保ち続けると逆効果になる場合があるため、1回のストレッチにかける時間は15~30秒程度を目安にしてください。
ゆっくりした呼吸と動きを意識する
勢いをつけてストレッチを行うと、筋肉が余計に緊張してしまい、ケガをしてしまう場合があります。ゆっくりした動きで、筋肉をじっくり伸ばすことを意識しましょう。
ストレッチの際は、呼吸にも意識を向けると良いでしょう。呼吸を止めると筋肉が緊張し、ストレッチの効果が減ってしまいます。リラックスした状態で深い呼吸を続け、ゆっくり筋肉を伸ばすことが大切です。
【目】おすすめのストレッチ

フィールドワークで意外にも酷使される、目の周りの筋肉。機器や建機の扱い、高所作業、足場の安定性確保などのため、視覚は常にフル回転し、目の筋肉を疲労させます。
人は視覚から最も多く外界の情報を得るため、眼精疲労によって、作業の安全性が保たれなくなってしまいます。
適度に休みを挟みつつ、目を動かすストレッチを取り入れることで、疲労を軽減させ安全に作業を進めましょう。
測量機器の使用で疲れた目に|上下左右ストレッチ

1. 顔を正面に向けたまま左上の方向を見つめる(5秒間)
2. 視線を戻して、右上の方向を見つめる(5秒間)
3. 同様に左の方向を見る(5秒間)
4. 視線を戻して、右の方向を見る(5秒間)
5. 下の方向を見る(5秒間)
6. 最後に自分の鼻の方向を見つめる(5秒間)
上下左右を見ることで、目の周りの筋肉を動かし、疲れを取ります。顔は正面を向いたままで動かさず、各方向に視線だけを送るのがポイントです。
資料作成で目を酷使した後に|眼球周辺ストレッチ

1. 目を閉じ、両手の人さし指、中指、薬指を揃えて上まぶたのくぼみに当てる
2. 目の奥がジーンとする程度に優しい力でくぼみを5回押し、最後は10秒程度押し続ける
3. 目を閉じたまま指を離し、目を力いっぱいつむる
4. 思い切り目を開く
事務作業がひと段落ついたら、ぜひ取り入れたいストレッチです。押しすぎには注意しつつ、深呼吸をしながら心地良い圧力をかけて、目の奥に溜まった疲れをリセットしましょう。
【肩まわり】おすすめのストレッチ

フィールドワークで痛めると困るのが、肩です。特に、腕を上げられなくなると、資材の運搬や取り付けなどに支障が出てしまうかもしれません。
肩周りの痛みを予防するためには、背中・肩甲骨周辺の筋肉をほぐすのがおすすめです。肩は肩甲骨と連動して動くため、肩甲骨の動きをスムーズにしておくことが、痛み予防に効果的と言えます。肩や背中の筋肉をしっかりとほぐしましょう。
同じ姿勢が続いたら│肩甲骨はがしストレッチ

1. 両ひじを曲げて肩よりも上に上げる(前から見るとVの字になるように)
2. 手は軽く握り、鎖骨の位置に置く
3. 息を吐きながら、5秒かけてゆっくりと両ひじを後ろに引く。ひじの高さはできるだけそのままにし、肋骨から肩甲骨をはがすようなイメージで左右の肩甲骨を強めに寄せる
4. 肩甲骨を寄せたままひじを下げ、脱力する。これを5回繰り返す
長時間同じ姿勢のままでいると、首や肩の筋肉が緊張しやすくなってしまいます。ストレッチをして、頑張った筋肉をほぐしましょう。腕が肩の位置まで上がらない人は、無理のない範囲で行ってください。
危険な高所作業でガチガチの肩・背中に│背中を丸めるストレッチ

1. 足を肩幅に開いて立ち、両手を組んで体の前に出す
2. 組んだ両手を前に突き出すようにして伸ばす。このときに、 胸を後ろに引くように背中を丸める
3. ゆっくり呼吸をしながら30秒間行う
リスクと隣り合わせの高所作業は、緊張や疲れを伴います。作業が終わった後は、固まった肩や背中をしっかり伸ばしましょう。
重い資材を運んで酷使した肩をほぐす│肩の上下ストレッチ

1. ゆっくりと息を吸いながらギューっと両肩をすくめる
2. 息を思い切り吐き切ると同時に、肩を一気にストンと下ろす
3. これを10回繰り返す
力が入って緊張した肩をリラックスさせるのに効果的なストレッチです。もう上がらないというところまで肩をギューっとすくめ、そこから一気に脱力することで効果を感じられるでしょう。
【首】おすすめのストレッチ

とても固くなりやすく、ほかの筋肉へも影響が出やすい首の筋肉。細心の注意を必要とするフィールドワークでは、緊張状態になりやすい部位と言えるでしょう。
首が固くなると、眼精疲労を招いたり、肩の動きにも悪影響を及ぼしたりと、身体の広い範囲に影響を与える恐れがあります。定期的に休憩を取って緊張を解きつつ、ストレッチを行ってしっかりとほぐしましょう。
寒い朝の現場のスタートに│左右の首筋ストレッチ

1. 右手を左の耳上あたりに置き、ゆっくりと息を吐きながら頭を右に倒して3呼吸キープ
2. 右手の位置を後頭部に移動させ、右斜め前に頭を傾ける
3. 反対側も同じように繰り返す
首の左右両側にある「斜角筋(しゃかくきん)」をほぐすストレッチです。無理に力を入れず、気持ち良く首が伸びるのを感じましょう。
下を向く作業が続いたときに│首の前側のストレッチ

1. 両手の親指が鎖骨の上にかかるように胸の前に置く
2. 口を閉じて上を向き、あごを斜め上に突き出すようにして首の前側を伸ばす
3. そのままあごを左右斜め上にも傾け、伸びを感じる
うつむいた姿勢が続くと、首こりの原因になってしまいます。このストレッチで、縮んだ首の前側を伸ばしましょう。
【背中】おすすめのストレッチ

フィールドワークで酷使されるのが、背中の筋肉です。資材の持ち運びや取り付け、建機作業などで高い負荷がかかるため、ダメージが大きい部位と言えるでしょう。
背中のストレッチは、その場で簡単に行えるものばかりです。背中の筋肉の疲労を軽減できるとさまざまな動きがスムーズになるため、作業の合間や休憩時間中に積極的に実施するのがおすすめです。
建機の運転で凝り固まった背中をほぐす│壁ストレッチ

1. 手を伸ばして指先が壁につくくらいの距離に立つ
2. 両脚は肩幅より少し広めに開き、手のひらを壁につける
3. 両手を手のひら一枚分ほど上に置き、息を吐きながらお尻を後ろに引いて胸を床方向に下げる
4. 膝は伸ばしきらずに少し曲げた状態にして背中の伸びを感じ、3~5呼吸ほどキープする
余裕があれば、顔を壁側に近づけることで、胸や脇の下もより伸ばせます。
集中力が切れてきたら│体側伸ばし

1. バンザイの状態から手を組み、手のひらを上に向ける
2. そのまま腕を頭上に伸ばす
3. ゆっくり呼吸しながら体を右に倒して左側に伸びを感じる
4. 呼吸を止めずに15~30秒間キープする
5. 左右を変えて同じように伸ばす
呼吸時にはたらく呼吸筋が固くなると、肺の動きが小さくなり、空気を吸いづらくなってしまいます。心が落ち着かない、仕事に集中できないというときは、深い呼吸ができていないことが原因かもしれません。このストレッチを取り入れて、乱れた呼吸をリセットしましょう。
PC作業が続いたときに│背中ほぐしストレッチ

1. 両手を組んで前に突き出し、ひじを外側に向けてまっすぐ遠くに伸ばす
2. 背中を丸めて腕を伸ばした状態で20秒間キープする
3. 伸ばした腕を左右に傾けたり、ゆっくり呼吸をして上げたり下げたりする
できるだけ腕は遠くへ伸ばすよう意識し、背中はしっかり丸めた状態をキープしてください。余裕があれば、大きく八の字を描くように腕を動かしてみると良いでしょう。
【腰・股関節】おすすめのストレッチ

フィールドワークでは中腰で作業をしたり、重い物を持ち上げたりと、腰や股関節に負担がかかる場面が多々あります。腰痛防止のためには、ストレッチに加えて、なるべく前屈や中腰の姿勢を取らないようにすることが大切です。
物を持ち上げるときはお尻と膝を落として、持ち上げる物をなるべく身体に近づけると、腰への負担を軽減できます。ストレッチでは腰やお尻をしっかり伸ばしましょう。
つまずきやすい、足に重さを感じるときに│階段を使ったストレッチ

1. 階段に立ち、3~4段上に右足を置く
2. 腰に左手を添えてお尻を前に押し出し、股関節を伸ばして15~30秒間キープする
3. 反対側も同じように行う
このストレッチでは、腰から脚の付け根にある腸腰筋を伸ばします。腸腰筋は上半身と下半身をつなぐ主要な筋肉で、股関節の曲げ伸ばしや、体幹の安定などにおいて重要な役割を担っています。腸腰筋をしっかり伸ばしてケガを防ぎましょう。
腰に違和感を覚えたら│壁を使った体側伸ばしストレッチ

1. 壁を横にして立ち、肩の高さで手のひらからひじまでを壁につける
2. 反対の手を腰に当てて、手で骨盤を押し込むようなイメージで腰を壁側に突き出し、5秒間キープする
3. 左右それぞれ行い、違和感を感じる、曲げにくいほうがないかを確認する
4. 違和感があるほうを重点的に伸ばし、左右差がなくなるまで3~5回繰り返す
作業をしていて腰に痛みを感じたときは、ぜひこのストレッチを取り入れてみてください。
膝への負担を減らす│もも裏ストレッチ

1. 椅子に座り、片方の足を前に伸ばす(膝は伸ばしきらなくて良い)
2. 背筋を伸ばしたまま上半身を前に倒し、おなかと太ももを近づける
3. 呼吸を続けながら15秒キープする
4. 反対側も同じように行う
太ももの裏側が固くなると、膝の動きが悪くなってしまいます。また、膝の裏や内側の痛みの原因になることも。座り姿勢で行うストレッチで、もも裏の筋肉を効果的に伸ばしましょう。
こまめなストレッチで動きやすくケガをしにくい体作りを
ストレッチはケガ予防や疲労回復、リラックス効果など多くのメリットをもたらします。痛みが出るほど無理に伸ばさないこと、正しいフォームで実践すること、深い呼吸を続けることの3点を意識して行えば、さらに効果が高まるでしょう。
土木・建設現場特有の疲れに効くストレッチを取り入れて、動きやすくケガをしにくい身体づくりを行いましょう。すべてを行う必要はありません。気になる疲れに効果が期待できるストレッチを1つでも覚えて、習慣化することで、身体を少しずつ整えていきましょう。

監修者 藤本千晶(ふじもとちあき)
パーソナルトレーナー
腰痛や肩こり、身体機能改善を行うパーソナルトレーナー。スポーツ科学修士。科学的根拠を基にストレッチや筋トレ、生活習慣のコーチングを行い、多くの人の身体の不調を改善し、痛みのない快適な身体づくりのサポートをしている。
働き方のコラム
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- 2025/04/09
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- Event Name
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『第55回 岩崎トータルソリューションフェア 2025』
- Event Details
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イノベーションを実現するTech&Solutions
日程:2025年4月9日(水)9:30 ~ 17:00、10日(木)9:00 ~ 16:00
会場:アクセスサッポロ(北海道札幌市)
主催:株式会社岩崎
- URL
- https://fair.iwasakinet.co.jp/itsf2025/
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- Start Date
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- 2025/04/09
- Event Name
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(株)水上洋行『感謝祭 建設DXフェア―』
- Event Details
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日程:2025年4月8日(火)9日(水)9:30 ~ 17:00
会場:福岡国際センター(福岡県福岡市)
主催:株式会社水上洋行
- URL
- https://mizukami-abroad.co.jp/dxfair/
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