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2025/07/29

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第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)トプコン出展ソリューション

国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)トプコン出展ソリューション

トプコンは、2025年6月18日〜21日の4日間、幕張メッセで開催された「第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)」に出展しました。

 

トプコンのテーマは“楽コン TWIN”。建設業界が抱えるさまざまな課題に対応するため、ICT建機や測量機器、3Dデータを活用したソリューションなどを披露しました。

 

本記事では、トプコンが掲げる“楽コン TWIN”の概要や、出展品目・ソリューションについて紹介します。

国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)とは?

「第7回 国際 建設・測量展(CSPI-EXPO 2025)」は、建設・測量分野に関する最先端の技術やサービスが一堂に会するイベントです。建設現場における生産性や安全性の向上を目的として、ICT建機や測量機器、ドローンなどの最新技術が出展されます。

 

主な出展技術は以下の通りです。

●建設作業機械

●掘削機械

●運搬機械

●計測・計量機器

●トラック・運搬車

●足場・吊り足場

●ハウス・備品

●通信・映像機器

●建設関連ソフトウェア・アプリケーション

今回は初の4日開催となり、中でも21日(土)は家族や子どもが気軽に来場できる一般観覧日として設けられました。建設業は、業界を挙げてイメージの改善に取り組んでいるものの、いまだに「3K(きつい・汚い・危険)」の印象も強く、若い人材を確保するためにもイメージアップを図る必要があります。

 

今回の開催において一般観覧日を設けたことで、子どもたちが新しい技術に触れられただけではなく、「建設の仕事はかっこいい」と感じてもらえたのではないでしょうか。

【CSPI-EXPO 2025】第7回 国際 建設・測量展 開催レポート映像
CSPI-EXPO【公式】

トプコンのテーマは“楽コン TWIN”

トプコンは、デジタルツインが建設現場を変える鍵であると考え、3D設計データと3D計測データを連動させる取り組み“楽コン TWIN”をスタートしました。

 

デジタルツインとは、現実空間の状況を把握し、まるで「双子」のように仮想空間上で再現する技術のことです。現実空間に存在するさまざまなデータをICTやIoTなどを使って収集・分析し、仮想空間においてリアルタイムに再現します。

 

デジタルツインは建設現場でも活用できます。例えば、測量データや施工履歴データをもとに現場の状況をシステム上で再現し、設計データと比較することで、迅速な進捗共有や課題の把握、適切な対策の検討などが可能です。

 

デジタルツインをうまく活用すれば、現場管理の負担を大幅に軽減できるでしょう。手戻り工事の削減、工事の品質向上、コスト削減、スケジュールの最適化、トラブルの再発防止といったメリットも得られます。

 

トプコンが土木や建築の現場で重ねてきた実践内容は、様々な規模・分野へも柔軟に適用することができ、これからの建設現場を「もっと楽に」します。それが"楽コン TWIN" の実現をもたらすことで、さまざまなソリューションを提案していきたいと考えています。

トプコンのテーマは“楽コン TWIN”

トプコンの出展ソリューションを紹介

トプコンのブースでは、以下6つのジャンルに分け、ICT建機や測量機器などを展示しました。

●ICT施工StageⅡ

●多目的3D計測

●正確さと信頼のコア技術

●進化する応用計測

●デジタル建築施工

●働き方を次のステージへ

中でも、ぜひ注目したいソリューションを紹介します。

施工管理IoTプラットフォーム SiteNow

SiteNowは、さまざまな施工データを一元管理し、現場全体を最適化するシステムです。ICT建機から取得した施工履歴データやレーザースキャナーによる測量データなど、幅広い情報を集約して関係者間で共有できます。

 

また、集めたデータをもとに、現場の状況をデジタルツインとして再現することも可能です。システム上で計画と実績の差を把握することで、進捗状況の確認や工程の見直しを簡単に行えます。

 

クラウド上で計測データや出来形検査結果を共有することも可能であるため、受注者だけではなく発注者の負担軽減にもつながります。

施工管理IoTプラットフォーム SiteNow

ICT施工 StageⅡ」とは、さまざまなICT(情報通信技術)を活用して、建設現場の省人化や効率化を図る取り組みのことです。建設現場の生産性向上と人手不足への対応を目的として、国土交通省が推進しています。

 

SiteNowは「ICT施工 StageⅡ」を実現するためのソリューションのひとつです。SiteNowを活用して建設機器の位置情報や稼働状況、施工履歴データなど、多様な情報をリアルタイムに見える化することで、建設現場全体の効率化を図れます。

施工管理IoTプラットフォーム SiteNow
SiteNowの活用事例

「松川ダム生産性調査プロジェクト」ではSiteNowを活用して、総土量約11万㎥におよぶ広大な建設現場の情報を一元管理しました。具体的には、ICT建機を使って施工履歴データをクラウド上に自動収集する、SiteNowを使って関係者間でリアルタイムに情報共有するなど、作業の効率化と省人化を図りました。

 

SiteNow導入による効果の一例は、以下に示した通りではありますが、加えて今回のプロジェクトに参加された建設会社、ダム管理事務所の方々も来場され、改めて当プロジェクトの効果を再認識されていたお姿が印象的でした。

●現場全体のデジタルデータを共有することで、意思疎通が円滑になった

●進捗状況をリアルタイムに可視化することで、今後の予測が容易になった

●設計データとの突合確認を即時に実施でき、手戻りを最小限に抑えられた

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3D-MC/MGショベル MC-Maxショベル

MC-Maxショベルは、現場の状況に柔軟に対応し、作業の効率化を図れる建機です。

 

現場データを活用して建機の操縦をサポートするマシンガイダンス、建機を半自動で操縦するマシンコントロールという2つのモードを切り替えられ、状況に合わせてオペレーターの負担を軽減します。建機の位置情報は、GNSSやトータルステーションから取得可能です。

施工履歴データを収集・記録できる

MC-Maxショベルは、施工履歴データの活用にも役立ちます。バケットの刃先位置を正確に計測し、施工履歴データとして保存することが可能です。手間のかかる出来形計測を省略したり、施工状況をリアルタイムに把握したりすることも可能となり、生産性向上や省人化につながります。

チルトローテータにも対応

チルトローテータとは油圧ショベルに取り付けるアタッチメントのひとつで、バケットを360°回転させる、45°傾けるなど、細かな操作を可能とする装置です。建機を移動させることなく1ヶ所から施工できる範囲が広がるため、狭い場所や複雑な地形でも効率良く作業できます。

 

バケットの姿勢をリアルタイムにモニターで確認できるのはもちろん、マシンコントロールなら自動制御も可能です。オペレーターの負担を軽減しつつ、スキルや経験に左右されない安定した施工をサポートします。

3D-MC/MGショベル MC-Maxショベル
杭ナビショベル 3D-MG LPS ショベル X-M3x LN

現在使っている杭ナビを、そのまま建機のマシンガイダンスシステムのセンサーとして利用できます。小型ショベルにも装着可能であるため、小規模な現場のICT化にも最適です。幅広い建機に対して後付けで取り付けられるため、気軽にICT化の第一歩を踏み出せます。また、来場者の多くが杭ナビをご存じで、かつ実際にご利用になられた経験があることで、いまだICT化に踏み出せていない方々にもより次のステージを見据えやすい紹介になっていた印象があります。

オフセットブームにも対応予定

オフセットブームとは、油圧ショベルのブームを左右にスライドさせる機能のことです。建機を正面に向けたまま、ブームを左右履帯の外側まで動かせるため、壁際や構造物付近での掘削作業が楽になります。フレキシブルな操作性により、山間部や都市部などの狭小現場でも作業がしやすくなるでしょう。

杭ナビショベル 3D-MG LPS ショベル X-M3x LN
3Dレーザースキャナー CR-P1シリーズ

CR-P1シリーズは、高密度かつ高速なスキャンを実現した最上位モデルです。最大200万点/秒のスキャン速度(従来機比16倍)で、測量を効率化できます。

 

また、3D点群処理ソフトウェア「Collage Office」や「Collage Site」を活用することで、膨大な点群データを高速で解析し、現場の状況をシステム上に再現することが可能です。

 

土木工事における敷地状況、建築工事における設備配管の施工状況などをシステム上で把握できるため、わざわざ現地を確認しにいく手間を省けます。

3Dレーザースキャナー CR-P1シリーズ
現場のニーズに合わせて最適な機器を選択可能

トプコンでは、さまざまな3D計測機器を提供しています。下表を参考に、現場のニーズに合う機器をお選びいただくことができます。来場者の中には、3Dスキャナーが高額であるがゆえに、いまだ導入に踏み出せない方々が一定数いらっしゃる印象でした。そのような方々にも、トプコンとして現場に合わせたご提案ができることを示せたことで、今後お客様がどのような「最適解」を選択されるのか楽しみになりました。

製品機動性精度計測距離解析難易度
CR-P1

小型軽量

〜2mm @10m

最大400m

シンプル

GLS-2200

大型

〜1mm @10m

最大500m

自動レジストレーション

GTL-1200

TS一体型

〜3mm @10m

70m

自動レジストレーション

ESN-100

小型軽量

〜3mm @10m

70m

解析不要

D-H100

歩いて計測

〜5cm

120m

SLAMノウハウ

TSトラッキングUAS

飛行制限

〜3cm

直径600m

写真測量スキル

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ニュース

イベント

Start Date
2025/07/29
End Date
2025/07/30
Event Details

ー チルトローテータ機等実機多数  DXを体験できる展示会 ー
土木・建築・測量セミナー&展示会

日程:2025年7月29日(火) 9:00~17:00、30日(水) 9:00~16:30

会場:広島県立広島産業会館 東展示館(広島県広島市)

主催:株式会社ジツタ中国

Tag
  • 展示会
  • セミナー
  • CPDS認定
  • 来場型
  • 土木
  • 建築
  • 測量
URL
https://jtch-info.com/dx2025/
Target
_blank
Start Date
2025/07/24
End Date
2025/07/25
Event Details

日程:2025年7月24日(木)25日(金)10:00~17:00

会場:フォレスト仙台 第8会議室(宮城県仙台市)

参加費:無料(事前予約制・先着順)

主催:株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン

 

お申込みはこちらから▶

Tag
  • 体験会
  • 来場型
  • 建築
URL
/content/dam/topcon-pa/jp/ja/event/2025/rakuichi-minidemo/rakuichi-minidemo-July-sendai.pdf
Target
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