- Start Date
- 2026/02/25
- End Date
- 2026/02/25
- Event Name
-
TOPCON × KENTEM 共催『面トル体験セミナー』関東トレーニングセンタで開催
- Event Details
-
日程:
2025年11月26日(水)
2025年12月17日(水)
2026年1月20日(火)
2026年2月25日(水)
開催場所:関東トレーニングセンタ
参加費:無料(事前登録制)
主催:株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン、KENTEM(株式会社建設システム)
- URL
- /content/topcon-pa/jp/ja/events/2025/3d-data-trial-kanto-kentem-2h.html
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- _self
働き方
「地鎮祭」とは?建設現場の神事やゲン担ぎの意味を解説
「建設現場で、工事が始まる前に神主さんがお祓いをしているのを見たことがある」
「大きな建物の骨組みができたときに、屋根で何かの儀式をしていた」
これらはいわゆる「ゲン担ぎ」で、その一つひとつに「工事の安全」や「建物の繁栄」を願う、日本の奥深い伝統と意味が込められています。
特に「地鎮祭」は、土地の神様に工事の無事を祈る、重要な神事のひとつです。しかし、その具体的な内容や、過去から現在まで行われている理由がよく分からない、と感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事では「地鎮祭とは何か」という基本から、上棟式や手斧初めといった建設現場の主要な神事に至るまで、その由来や意味、現代における意義を分かりやすく解説します。
「地鎮祭」とは?土地の神様に工事の安全を願う儀式
地鎮祭は、建築工事や土木工事の着手前に行われる儀式です。戸建住宅はもちろん、オフィスビルやマンション、トンネルや道路を建設する際にも実施されます。まずは、地鎮祭の基本的な意味や歴史について見ていきましょう。
地鎮祭の目的と意味
地鎮祭の大きな目的は、土地の神様を鎮め、工事期間中の安全や建物の長久の繁栄を願うことです。これから建設工事を始める旨を、その土地の神様に伝え、承諾してもらうために実施します。
また、地鎮祭を行う意味は宗教的なものだけではありません。ほかに、次のような意味もあります。
施主や工事関係者(現場監督・設計者・棟梁など)が顔を合わせる
精神的な区切りをつける
地鎮祭では施主や工事関係者が一堂に会するため、お互いがどのような人物なのかを把握でき、安心感や連帯感が生まれます。全員が「これから工事を始めるぞ!」と気持ちを新たにする上でも、地鎮祭は大切な儀式と言えるでしょう。
地鎮祭の由来と歴史
地鎮祭は、日本人が古くからもつ「自然のあらゆるものに神が宿る」という、神道の信仰に基づいています。神道では、大きな石や木だけではなく土地にも神様が宿っていると考えられているため、建設工事を始める前にその神様を鎮める儀式を行うのです。
古くは、初代天皇である神武天皇が橿原に宮都を設けた際、宮殿の敷地に「坐摩神(いかすりのかみ)」を祭って地鎮祭が行われたと考えられています。また日本書紀には、藤原京の建設のために691年に地鎮祭を実施した記録があるほか、伊勢神宮では20年に一度行われる「式年遷宮(しきねんせんぐう)」の際に「鎮地祭」が行われています。
鎮地祭も一般建築で行われる地鎮祭と目的や意味は共通していますが、伊勢神宮という特別な社殿造替(式年遷宮)に伴う伝統儀礼としての名称・形式が用いられています。このため、名称や祭具、儀礼の構成が一般の地鎮祭とは異なる部分があるものの、いずれも土地や宮地の神々を鎮め、造営の安全と長久を祈るという点では共通しています。
このような儀式が一般的な文化として根付いていき、戸建住宅や道路を建設する際にも実施されるようになりました。
【参考】一般社団法人 建設コンサルタンツ協会「地鎮祭の歴史とその意義」
地鎮祭は誰が主催する?
地鎮祭を主催するのは、基本的には施主です。戸建住宅を建てる人や、オフィスビルやマンションなどを建てる企業が地鎮祭を主催し、儀式に関連する費用を負担します。
ただし、準備や手配については、地鎮祭を含めて建設工事に詳しい施工会社がサポートするケースが多いでしょう。儀式の場は施工会社が整える、お供え物は施主が準備するなど、役割分担をするケースもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
地鎮祭には誰が参加する?
一般的な地鎮祭の参加者と主な役割は、次の通りです。
施主:玉串奉納(たまぐしほうのう)や草刈初(くさかりぞめ)の儀を行う
施工会社:穿初(うがちぞめ)の儀など、工事着手に関わる所作を担当する
神職:神を迎え、祝詞奏上や儀式の進行を担当する
そのほか、施主の家族や設計者、取引先の関係者、地域の自治会長などが参列するケースもあります。
地鎮祭の具体的な流れ
鎮物(しずめもの)埋納
地鎮祭は、一般的に下表のような流れで進められます。
| No. | 名称 | 主な担当者 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | 手水(ちょうず) | 参列者全員 | 手を洗い、口をすすいで心身を清める |
| 2 | 修祓(しゅばつ) | 神職 | 祓詞(はらえことば)を奏上し、祭場や参列者などを祓い清める |
| 3 | 降神(こうしん)の儀 | 神職 | 降神詞(こうしんし)を唱え、神様を迎える |
| 4 | 献饌(けんせん) | 神職 | 神前に米や酒などの神饌(しんせん)を供える |
| 5 | 祝詞奏上(のりとそうじょう) | 神職 | 祝詞を奏上し、建物の長久や工事の安全などを祈る |
| 6 | 四方祓い(しほうばらい) | 神職 | 敷地の四隅と中央を祓い、米や酒などを大地に供える |
| 7 | 草刈初(くさかりぞめ)の儀 | 施主 | 忌鎌(いみかま)を用いて、神前で草を刈り始める所作をする |
| 8 | 穿初(うがちぞめ)の儀 | 施工会社 | 忌鍬(いみくわ)を用いて、神前で土を掘り始める所作をする |
| 9 | 鎮物(しずめもの)埋納 | 神職 | 神前にあらかじめ準備した穴に鎮物を埋める所作をする |
| 10 | 玉串奉納(たまぐしほうのう) | 神職・施主・施工会社 | 玉串を神前に捧げる |
| 11 | 撤饌(てっせん) | 神職 | 神前に供えた神饌を下げる |
| 12 | 昇神(しょうしん)の儀 | 神職 | 昇神詞を唱え、神様を送る |
| 13 | 直会(なおらい) | 神職・施主・施工会社 | 席を変え、神前に供えた神酒などを一同でいただき、工事の安全や建物の発展を願う |
地鎮祭の流れは、地域や神社の慣例、工事の規模などによっても異なります。儀式の一部を省略したり、順番が前後したりするケースもあるでしょう。
地鎮祭に必要なもの
紅白幕と祭壇
地鎮祭を開催するときは、次のようなものを準備する必要があります。
テント・竹・注連縄・紅白幕
水引
お供え物(果物・野菜・乾物・鯛)
玉串(参列者・宮司分)
玉串
なお、玉串とは榊(さかき)の枝に紙垂(しで)と呼ばれる白い紙の飾りなどを結んだもので、神様と人とをつなぐ「依り代(よりしろ)」として捧げられます。
初穂料
基本的には施工会社が準備をサポートしますが、施主がお供え物の手配などを担当するケースもあります。また、施主から神職へ謝礼金を支払う必要があり、のし袋に「初穂料」または「玉串料」「地鎮祭」と書いて渡すのが一般的です。
地鎮祭に参加するときの服装
服装の例
絶対的なルールはありませんが、地鎮祭は神様を鎮める厳粛な儀式であるため、ある程度フォーマルな服装が適しているでしょう。
また、地鎮祭の後は、ご近所への挨拶回りを実施するケースもあります。Tシャツやジーンズ、露出の多い服装や派手な色・柄は避け、シンプルで上品な装いを心がけましょう。
地鎮祭は必ずやらなければいけない?現代の選択肢
地鎮祭に関する法的な義務はなく、「開催しない」という選択をする施主もいます。ただし、安全への意識付けや近隣への配慮、施主の安心感、工事関係者の顔合わせなどの意味合いから、一般的には実施されるケースのほうが多いようです。
地鎮祭を開催しないケース
地鎮祭を開催しないのは、主に次のような場合です。
建設現場が遠く離れていて足を運べない
施主や神職の予定、工期の折り合いがつかない
宗教的な行事に関心がない
費用を節約したい
施主が外国人である
時代の流れや価値観の変化にともない、簡易的な地鎮祭のみを行うケースもあります。
地鎮祭をしないとどうなる?
地鎮祭を実施しなくても法的な罰則はありません。実施しない場合は、以下のような点を意識するとよいでしょう。
工事関係者の顔や雰囲気が分からない
家族や地域の人から反対意見が出る
なんとなく不安な気持ちになる
最終的にどのような選択をするにしても、まずは家族や施工会社などと相談して、方針を決めることが大切です。
地鎮祭をしない場合の代替案
地鎮祭をしない場合、次のような代替案が考えられます。
施主のみで簡易的な地鎮祭を行う
神社に出向いて祈祷してもらう
地鎮祭を行わない代わりに、祈祷をしてもらうだけでも安心感が得られるかもしれません。ただし神社に依頼する場合は、簡易的な地鎮祭に対応してくれるかどうかを事前に確認しておく必要があります。
地鎮祭をしない場合でも近隣への挨拶は大切
建設工事がスタートすると、騒音や工事車両の出入りによって近隣に迷惑がかかるため、事前に挨拶をしておくことが重要です。地鎮祭後には挨拶回りをするのが一般的ですが、開催しない場合でも挨拶は欠かさないようにしましょう。
基本的には、施主や施工会社の担当者、現場監督などが近隣の住宅を訪問し、工事内容やスケジュールなどを説明します。「向こう三軒両隣」と呼ばれる、建設現場の向かい側3軒と両隣2軒に挨拶するのが一般的です。
地鎮祭以外にも!建設現場で行われる主な神事・イベント
建設現場で行われる神事は、地鎮祭だけではありません。地鎮祭以外にも知っておきたい、建設に関する主な神事・イベントを紹介します。
上棟式とは?建物の無事完成を祈る行事
上棟式とは、建物の屋根部分の形ができた段階で行う儀式です。工事関係者にこれまでの感謝を伝え、完成までの安全を願うために行います。
正しくは棟木が納まる段階で行う儀式ですが、雨天時にも実施できるよう、屋根板を貼ってから行うのが一般的になりました。一般的な流れは以下の通りです。
開会の挨拶
祝詞奏上(神職を呼ぶ場合)
施主の挨拶
直会(なおらい)
地鎮祭同様、上棟式を開催する義務はないため、開催しない・簡略化するケースもあります。また、餅まきをしたり、祝儀を配ったりするなど、地域によっても風習が異なります。
手斧初めとは?宮大工の仕事始めの儀式
手斧初め(ちょうなはじめ)とは、宮大工の仕事始めの儀式です。聖徳太子の月命日である11日にちなんで、1月11日に開催されます。
また、神社以外の建設工事や、新年最初の工事をスタートする際に行うこともあります。一般的な流れは次の通りです。
開会の挨拶
祝詞奏上
工匠の儀
「工匠の儀」の中で、のこぎりで材料を切る所作や手斧を材料に打ち下ろす所作などを行い、無事故や建物の繁栄を祈願します。
【参考】一般社団法人 宮大工養成塾「手斧始め式を宮大工が解説」
解体清祓とは?解体工事の安全を願う儀式
解体清祓(かいたいきよはらい)とは、その名の通り、建物を解体する際に行われる儀式です。建物自体を清めて宿った気や魂を抜き、これまでの感謝を伝えます。また、解体工事の安全を祈願することも大きな目的です。
地鎮祭と同様、解体清祓を行うときは神職に依頼し、修祓(しゅばつ)や降神(こうしん)の儀、玉串奉納(たまぐしほうのう)などを行います。
竣工式とは?建物の完成を祝う行事
竣工式とは、建物が完成したときに行われる式典です。設計者や施工会社などへ感謝の気持ちを伝え、今後の安全と建物の繁栄を祈願します。大規模な建物の場合は、神事だけではなく、関係者を招待した祝宴を開催するケースも多いでしょう。
なお、神道(神社)の場合は竣工祭、仏教(お寺)の場合は落慶法要(らっけいほうよう)が行われます。また、神様ではなく関係者への感謝を示す場として、落成式が行われるケースもあります。
建設現場の安全を守るための知恵やルーティン
建設現場の安全を守るためには、地鎮祭や上棟式のような神事だけではなく、長年の経験から培われた知恵や具体的な対策も欠かせません。工事の安全を確保するための知恵やルーティンを紹介します。
ヘルメットを逆さに置かない
建設現場では「ヘルメットを逆さに置かないように!」といった注意を耳にすることがあります。
これは「ヘルメットが転がるように、建物が安定しなくなる……」といった単なる迷信ではなく、ヘルメットが転がって足場から落下したり、ほかの人がつまづいて転倒したりするのを防ぐ重要な安全対策です。
落下や転倒はちょっとしたミスで発生するため、ヘルメットに限らず、道具の取り扱いには細心の注意が払われています。
整理整頓の意識を持つ
多くの材料や道具で乱れがちな建設現場ですが、できる限り整理整頓を心がけることも重要な取り組みのひとつです。
「作業する場所がきれいだと気持ちが良い」といった雰囲気の問題のみならず、仕事が効率よく進む、間違いやミスを発見しやすい、転倒を防止できるなどのメリットがあります。
地鎮祭は安全と繁栄を願う日本の伝統文化
地鎮祭をはじめとする建設現場の神事は、単なる古い慣習ではありません。そこには、何よりも安全を尊び、無事に建物が完成することを心から願う、日本人ならではの文化的な精神が深く根付いています。
土地の神様を鎮めて工事の無事を祈り、日々の作業を安全に進めるためにゲンを担ぐ――。これらは「ものづくり」に対する職人たちの真摯な姿勢の表れとも言えるでしょう。
伝統的な儀式や慣習は、現代の建設現場においても関係者の想いをつなぎ、プロジェクトを成功へと導く大切な役割を担っています。こうした節目を通じて育まれる安全への意識や感謝の気持ちは、時代が変わっても「信頼」を築くための大切なエッセンスとして、私たちの心の中に残り続けていくのではないでしょうか。
監修者 金田優(かなたすぐる)
一般社団法人 宮大工養成塾 塾長
工業高校建築科を卒業後、世界最古の企業・株式会社金剛組に入社し、宮大工としてのキャリアをスタート。西大寺観音院などの重要文化財修復事業に従事する。その後、株式会社鵤工舎などを経て独立し、合同会社金田社寺建築を設立。現在は現役の宮大工として神社仏閣の修復・新築を手掛けるほか、「一般社団法人宮大工養成塾」の塾長を務め、若手職人の育成と伝統技術の継承に力を注いでいる。
働き方のコラム
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- 2026/02/25 『「地鎮祭」とは?建設現場の神事やゲン担ぎの意味を解説』を公開しました
- 2026/02/18 株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン、プロゴルファー 小西たかのり選手とスポンサー契約を締結
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イベント
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-
日程:
2025年12月23日(火)
2026年2月10日(火)
開催場所:関東トレーニングセンタ
参加費:無料(事前登録制)
主催:株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン、福井コンピュータ株式会社
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- /content/topcon-pa/jp/ja/events/2025/3d-data-trial-kanto-fukui-computer-2h.html
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建築・設備業者様向け『新製品出前体験会』
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期間:2026年2月9日(月)~ 3月19日(木)
場所:貴社事務所・現場など
主催:株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン
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