- Start Date
- 2025/07/29
- End Date
- 2025/07/30
- Event Name
-
『DXソリューションフェア2025』
- Event Details
-
ー チルトローテータ機等実機多数 DXを体験できる展示会 ー
土木・建築・測量セミナー&展示会日程:2025年7月29日(火) 9:00~17:00、30日(水) 9:00~16:30
会場:広島県立広島産業会館 東展示館(広島県広島市)
主催:株式会社ジツタ中国
- URL
- https://jtch-info.com/dx2025/
- Target
- _blank
働き方
屋外作業の熱中症を防ごう!建設現場の熱中症対策グッズ&ウェア9選

建設業(土木・建築業)のフィールドワーク(現場の仕事)は屋外の作業が中心となるため、熱中症のリスクが非常に高く、適切な対策が不可欠です。特に夏場は気温と湿度が上昇し、直射日光や放射熱の影響を受けやすいため、万全な予防策が求められます。
近年、熱中症対策グッズやウェアの種類が豊富になり、作業環境に合わせて選べるようになってきました。そこで、医師のおすすめ製品を交えながら、どのようなグッズやウェアがあるのかについて紹介します。
適切なアイテムを活用し、熱中症のリスクを最小限に抑えましょう。
熱中症とは?発生のメカニズム

熱中症とは、暑さによって体温が上昇して体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることで発生する症状の総称です。
症状は軽度のめまいや立ちくらみから始まり、重症化すると意識障害やけいれん、多臓器不全を引き起こす危険性もあります。特に屋外での作業が多い建設業では、熱中症は決して軽視できない問題です。
熱中症が発生しやすい条件
・高温・多湿の環境下での作業
・体内の水分・塩分不足
・風が少なく、汗が蒸発しにくい状況
・疲労の蓄積や体調不良 など
これらの条件が重なると、熱中症のリスクが急激に高まります。屋外での作業が多い建設業のフィールドワークは、まさに、これらの複合的な条件下にあると言えるでしょう。
建設現場では熱中症になりやすい?

フィールドワークの作業環境は、熱中症を引き起こしやすい要素が多く含まれています。
主なリスク要因
・直射日光:屋外作業が多く、強い日差しを浴び続ける
・放射熱:コンクリートやアスファルトの蓄熱による影響
・水分・塩分補給不足:長時間の作業で補給を怠りがち
厚生労働省の「2024年(令和6年)職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」によると、2024年には業務中の熱中症で1,257人が4日以上の休業を余儀なくされ、31人が亡くなっています。死傷者の数は、2021年より毎年200人ほど増のペースで悪化の一途を辿っています。
特に、2020年~2024年の統計では、熱中症による死傷者の約20%が建設業に集中しており、全業種の中で最も高い結果となっています。このようなデータからも、フィールドワーカー(現場従事者)は熱中症対策を徹底することが極めて重要であることが分かります。
熱中症になってしまったら
熱中症の初期症状に気づいたら、すぐに適切な応急処置を行うことが重要です。初期症状としては、めまいや立ちくらみ、吐き気、異常な発汗、手足のしびれなどが挙げられます。
応急処置の手順
1. 涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめる
2. 冷たいタオルや冷却グッズを使い、首・脇・足の付け根を冷やす
3. スポーツドリンクや経口補水液などを摂取し、水分・塩分を補給する
4. 意識がもうろうとしている場合は、すぐに救急車を呼ぶ
日頃から冷却グッズや経口補水液などを常備し、いざというときに迅速な対応ができるよう準備しておきましょう。
建設現場でできる熱中症対策

屋外作業が中心となる建設業のフィールドワークは熱中症を引き起こしやすいため、日頃の対策が重要です。
熱中症対策の例
・こまめな水分補給:のどが渇く前に飲む習慣をつける
・塩分補給:塩タブレットやスポーツドリンクを活用
・適度な休憩:日陰でこまめに休む
・通気性の良い作業着の着用:涼しい服装を心がける
・熱中症対策グッズの活用:冷却タオルやファン付き作業着を使用
近年では、熱中症対策と冷却効果を兼ね備えたグッズやウェアが多く登場しています。これらを上手に活用することで、作業中の暑さを和らげ、快適な環境づくりに役立てましょう。
手軽に使えて冷感が持続!熱中症対策グッズ6選

近年、熱中症対策グッズは多様化が進み、かつ手軽に購入できるようになっています。ドラッグストアやコンビニエンスストア、100円ショップなどでも豊富に取り揃えられており、急な暑さ対策にも対応しやすくなりました。
熱中症対策グッズには、使い切りのタイプや繰り返し使用できるタイプがあり、用途や環境に応じて適切に使い分けられます。適切なアイテムを選び、屋外の厳しい暑さから身を守りましょう。
冷感タオル
水に濡らして絞るだけでひんやりと冷たくなるタオル。首元に巻くことで、体温の上昇を抑え、効率よく熱を逃がすことができます。洗って繰り返し使用できるため、経済的かつエコなグッズです。

医師のおすすめ製品
・建設現場で働く人向けに作られた冷却タオル
・特殊な冷却プリントが施され、水分と風に反応して冷たくなる
・洗濯機で洗っても「虫よけ」「冷却」「UVカット」効果が持続
クールシート
メントールやアルコール成分を含んだウェットシートで、肌を拭くだけでスーッとした冷却感を得られます。汗拭きシートとしても使用でき、汗をかいた後のベタつき防止にも役立ちます。

医師のおすすめ製品
・15cm×74cmのタオル型ボディシートで、首に巻いて使用可能
・厚手で丈夫な不織布素材のため、しっかりと汗を拭き取ることができる
・大容量の100枚入りで、密閉性の高い容器で長持ち
冷感スプレー
衣類や肌にスプレーするだけで、瞬時に冷却効果を発揮。メントールを配合した製品も多く、ヘルメットの内側や作業着に使用すると清涼感が得られます。速乾性が高く、作業中にも手軽に使える点はメリットと言えるでしょう。

医師のおすすめ製品
・シャツやヘルメット、靴下など、肌に触れる衣類の上から3~4回ほどスプレー
・汗の水分を利用し、エタノールで再度気化させることで冷感が長く持続
・柿タンニン配合で汗の臭いを抑える効果も
冷却パック
叩くだけで急速に冷たくなる、使い捨ての冷却アイテム。内部の薬剤が化学反応を起こし、瞬間的に冷却効果を発揮します。長時間の冷却には向きませんが、熱中症の応急処置や一時的な体温調整に適しています。緊急時に備え、現場に常備しておくと安心でしょう。

医師のおすすめ製品
・急な発熱やケガ、熱中症などの救急用として作られた非常用急速冷却パック
・内蔵の水袋を叩くことで、数秒で氷点下まで温度が下がる
・約30℃の環境で、約90分間冷感が続く
ヘルメットインナー
ヘルメットの内側に装着し、汗を吸収・速乾するグッズ。冷却ジェル付きのタイプもあり、頭部の温度上昇を防ぐ効果があります。特に炎天下での作業では、頭部を冷やすことで熱中症リスクを大幅に軽減できます。

医師のおすすめ製品
冷感ヘルメットインナー(垂れ付き)SHAKE & COOL仕様
・生地に水分を吸収させて絞った後、3~5秒ほど強めに振ることで冷感を発揮
・垂れ付きかつUVカット率98%で、首筋の紫外線対策にも◎
・生地には抗菌加工が施され、洗濯機の使用も可能
ネッククーラー
首には太い血管が通っているため、冷やすことで効率よく体温を下げられます。充電式や氷を入れて使用するタイプ、特定の温度を維持するPCM素材を採用したものなど、さまざまな種類があります。

医師のおすすめ製品
・水を含ませるだけで冷感が最大20時間持続する、繰り返し使えるネッククーラー
・生地やポリマーの選定から縫製の手法に至るまで、徹底したこだわり
・2005年の発売以来、累計900万本以上の販売実績を誇る名品
最新技術が続々登場!熱中症対策ウェア3選

熱中症対策ウェアも多様化しており、ファン付き作業着をはじめ、涼しく快適に作業できるアイテムが増えています。特に屋外作業の多いフィールドワーカーにとって、適切なウェア選びは重要です。
電動ファン付きウェア(ファン付き作業着)
小型ファンが内蔵され、服の中に風を送り込むことで、汗が蒸発する気化熱で体を冷却するウェアです。バッテリー式で長時間使用可能なモデルが多く、吸汗速乾素材のインナーと組み合わせることで、さらに快適な作業環境を実現できます。

医師のおすすめ製品
・電動ファン付きウェアのパイオニアである「空調服®」の最新モデル
・JIS T8118 帯電防止規格適合製品
・ボタンを閉じることで、顔に当たる風を軽減できる
接触冷感インナー
特殊な繊維や加工によって、肌に触れた瞬間に冷たく感じるインナー。吸汗速乾機能を備えたものを選べば、ムレやベタつきを軽減し、快適に過ごせます。

医師のおすすめ製品
・独自の接触冷感効果により、着るだけで体感温度が低下
・汗をすばやく吸収することで、ムレにくく快適な着心地が持続
・脇のメッシュやUVカットなどの細やかな仕様で、毎日の着用に最適
ウォータークーリングベスト(水冷服)
内臓の小型ポンプによって冷却水を循環させることで、着用者の体温を下げるベスト。特に電源不要のタイプは、屋外作業でも手軽に使用できるのが特徴です。

医師のおすすめ製品
・タンク内の冷水がベスト内側のホースを通ることで、冷感を生み出すベスト
・凍ったペットボトルや氷を補充することで、最大7時間効果を発揮
・ハードな現場でも活躍する、耐久性に優れた素材「CORDURA®︎」を使用
対策グッズ&ウェアを活用して熱中症を防ごう
建設現場での熱中症は、予防策を徹底することでリスクを大幅に軽減できます。こまめな水分・塩分補給、適度な休憩、そして冷却グッズや専用ウェアの活用が効果的です。
特に近年は、ファン付き作業着やネッククーラー、冷感タオルなど、実用性の高い対策アイテムが豊富に揃っています。これらを積極的に活用することで、より快適かつ安全に作業を進められるでしょう。
熱中症は命に関わる問題です。熱中症の重症化を防ぐため、厚生労働省は事業者に対して、2025年6月1日より熱中症対策の義務化を予定しています。日頃から意識を高め、適切な対策を講じることで、暑い季節でも安全にフィールドワークを続けられる環境を整えましょう。

監修者 伊藤たえ(いとうたえ)
菅原クリニック 東京脳ドック 院長
2004年浜松医科大学医学部卒業。初期研修終了後、静岡県内や都内の総合病院にて脳神経外科医として勤務。2019年9月より現職。脳神経外科学会専門医、脳卒中外科学会専門医、脳ドック学会認定医。
働き方のコラム
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新着情報
- 2025/07/07 『屋外作業の熱中症を防ごう!建設現場の熱中症対策グッズ&ウェア9選』を公開しました
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イベント
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『建築向けワンマン位置出し機「楽位置」ミニ体験会』仙台で開催
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日程:2025年7月24日(木)25日(金)10:00~17:00
会場:フォレスト仙台 第8会議室(宮城県仙台市)
参加費:無料(事前予約制・先着順)
主催:株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン
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『コアミフェア2025』
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ー 3Dソリューション、DX新時代への業界最先端の製品が集結ー
日程:2025年7月23日(水) 12:00~17:00、24日(木) 9:30~17:00
会場:マロニエプラザ【栃木県立宇都宮産業展示館】(栃木県宇都宮市)
主催:株式会社コアミ計測機
- URL
- https://www.koami.co.jp/
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