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2025/05/15

DX

建築DX体験型施設BuildTech|最先端のデジタル化建築施工に触れてみよう

建築DX体験型施設BuildTech|最先端のデジタル化建築施工に触れてみよう

東京都板橋区の株式会社トプコン本社敷地内にある、建築施工ソリューションセンター「BuildTech(ビルドテック)」。実際の建設施工現場を模した環境で、BIM活用をはじめとする建築DXを体験できる施設です。

 

BuildTechのコンセプトは「見て触って理解する建築向け生産性向上ソリューション」。その名の通り、さまざまなDX機器やソリューションを実際に操作しながら学べるのが特徴です。

 

そんなBuildTechで体験できる建築DXソリューションの内容や、実際の体験者の声、予約の流れなどについて紹介します。

トプコン建築施工ソリューションセンター BuildTechとは

BuildTechは、2021年にトプコン本社内に開設された、建築施工に特化したソリューションセンターです。

 

BuildTechの特徴として、建物の内部・外部を含めた幅広い施工現場の状況を、屋内空間に再現していることが挙げられます。また、センターには計測機器やさまざまな機材が揃い、建築部材や模型を活用しながら、位置出しや設置、検査といった施工プロセスにおける3次元デジタル計測を体験できます。

 

BuildTechでは、現在は内部・外部で各7種類、合計14種類のデモンストレーションが可能です。

BuildTechはこのような方におすすめ

BuildTechには、建築業で施工管理や設計を担当している方を中心に、さまざまな方がご来場されます。

  • 建設・建築業界で施工管理や設計を担当している方

  • 位置出し・墨出しなどの作業を効率化したいと考えている方

  • BIMを活用したデジタル施工のメリットを知りたい方

  • 最新の計測機器やDXソリューションを試してみたい方

1社につき2、3名での来場が多く、定期的に実施している体験会を通じてのご来場はもちろん、個別に問い合わせをいただいて来場いただくケースも少なくありません。

BuildTechで体験できるソリューションや製品の代表例

さまざまなソリューションや製品を体験できるBuildTechですが、その中でも人気の高い、3種類の体験を紹介します。

「楽位置」+「楽墨」位置出しソリューション
「楽位置」+「楽墨」位置出しソリューション

「楽位置」は、建設業界で長年愛されている測量機「杭ナビ」を建築施工向けに特化させた次世代計測器です。作業者が持つプリズムを自動追尾し、その位置をリアルタイムで計測します。

 

一方、「楽墨」はスマートフォン向けの位置出し誘導アプリで、「楽位置」が計測したプリズムの位置を、作業者が素早くマーキングできるよう、直感的な操作画面を通じてガイドします。

 

「楽位置」と「楽墨」を併せて使用することで、住宅基礎の地縄・配置・遣り方設置・墨出し作業が可能になります。

「楽位置」+「楽墨」位置出しソリューションの主な特徴

・1人で簡単に位置出し作業が可能

・計測スピードが約1.5~2倍向上

・計測データがデジタルで記録され、BIMに取り込んで活用できる

建築DX体験型施設BuildTech|最先端のデジタル化建築施工に触れてみよう

建築DXを体験できるトプコンの施設「BuildTech」で、最新のデジタル施工技術に触れてみませんか?BuildTechでは、位置出しや鉄骨建方誘導、3D点群計測など、最先端のソリューションを実際に操作・体験可能です。施工の効率化や精度向上を実現する技術を、実践的な環境で学べます。施設の予約方法や体験内容を詳しく紹介します。
位置出しソリューション
BuildTechで体験!位置出しソリューションの流れ

BuildTechでは、あらかじめ座標データが取り込まれた「楽墨」を使って、位置出しソリューションが体験できます。メジャーを用いることなく、データ上の基準点を実際の空間に反映し、墨出しを行います。

楽位置 自動整準

まずは緑の電源ボタンを押して、「楽位置」を起動します。電源を入れると、機械は自動整準(自動で水平になるよう調整)されます。

楽位置と楽墨の接続

スマートフォンで「楽墨」を起動し、Wi-FiあるいはBluetoothで「楽位置」と接続します。

楽位置はプリズムを自動認識・追尾

超小型の360°プリズム「キャンディーミラー」​​を「楽位置」に認識させます。楽位置はプリズムを自動認識・追尾して、「楽墨」上に座標を表示します。

楽墨の誘導

作業者は「楽墨」の誘導に従って移動するだけで、基準点を探すことが可能です。

基準点の計測

基準点に近づいたら、画面を見ながらピッタリの位置を目指して「キャンディーミラー」を微調整します。基準点となる2箇所のポイントを計測することで、楽位置の設置が完了します。

あとは「楽位置」が自動で計算を行い、墨出しを行うポイントまで「楽墨」上で誘導します。これにより、1人でも位置出しが行えるようになり、作業の効率化が実現します。

「楽位置」+「楽直」鉄骨建方誘導ソリューション
「楽位置」+「楽直」鉄骨建方誘導ソリューション

鉄骨建方作業では、柱の建入れ(垂直調整) を正確に行うことが重要です。従来、この作業は2台のセオドライト(トランシット)を使い、2人の作業者が声を掛け合いながら調整する必要がありました。

 

しかし「楽位置」とスマートフォンアプリの「楽直」 を併用することで、この建入れ調整作業を1人で、よりスピーディーかつ正確に行えるようになります。

「楽位置」+「楽直」鉄骨建方誘導ソリューションの主な特徴

・1人で鉄骨建方作業が可能

・上下のプリズム計測により、柱の傾きを瞬時に測定

・リアルタイムで計測結果を確認しながら調整できる

・計測データをもとに、ボタン1つでPDF帳票を自動生成

建築DX体験型施設BuildTech|最先端のデジタル化建築施工に触れてみよう

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建築DX体験型施設BuildTech|最先端のデジタル化建築施工に触れてみよう
BuildTechで体験!鉄骨建方誘導ソリューションの流れ

BuildTechでは、約2mの柱を使って鉄骨建方誘導ソリューションが体験できます。柱の上下に設置されたプリズムの位置を「楽位置」が計測し、柱が垂直に立っているかどうかを「楽直」上で確認しながら、1人で建入れを実施します。

楽位置と楽直を接続

まずは、「楽位置」と「楽直」を接続し、「楽直」上で鉄骨建方を行う柱を選択します。

ブーメランミラーを取付け基準計測

次に、柱の下部に、設置型プリズムである「ブーメランミラー」を取り付け、基準計測を行います。これにより「楽位置」は柱の足元の位置を自動で計測し、座標を確定します。

建入れ計測

その後、柱の上部に「ブーメランミラー」を設置し、建入れ計測を実施します。これにより「楽位置」は上下2点のプリズムの位置を照らし合わせ、柱が垂直に立っているかどうかを確認します。

楽直アプリの表示を確認しながら微調整

許容範囲を超える傾きがある場合、「楽直」上に赤色で警告表示されます。作業者は表示を確認しながら、ワイヤーやジャッキで柱の微調整を行います。

傾きが許容範囲に収まると楽直上には緑色で表示

傾きが許容範囲内に収まると、「楽直」上には緑色で表示されます。許容範囲は現場に応じて設定が可能です。

このソリューションを活用することで、1人でもリアルタイムでズレを確認しながら柱の微調整が行えるようになり、正確な建入れが実現します。

Laser Scanner Total Station「GTL-1200」3D点群計測

レーザースキャナートータルステーション

「GTL-1200」は、トータルステーションと3Dレーザースキャナーを1台に合体させた、測量や土木、そして建築分野で活躍する計測器です。

 

従来の3Dスキャニングは、別途基準点の測量が必要で、点群データを取得した後の合成作業に手間と時間がかかるという課題がありました。しかし、「GTL-1200」は1台で「測量+スキャニング」を完結できるため、作業の大幅な効率化が可能です。

 

また、「GTL-1200」の遠隔操作をサポートするソフトウェア「Collage Site」と併用することで、スキャンした点群データを現地で確認でき、現場完結型のワークフローが実現します。

「GTL-1200」の主な特徴

・トータルステーション測量とレーザースキャナー計測を1台で実施

・スキャンデータをBIMと連携し、施工管理の高度化が可能

・現場完結型ワークフローで、測量・スキャン・解析をその場で実行

  • TOPCON

    測量

    土木

    建築

    トータルステーション

    3Dスキャナー

    GTL-1200 "Laser Scanner Total Station"

    現場完結型ワークフローで3D点群計測の課題を解決!

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    建築

    トータルステーション

    3Dスキャナー

BuildTechで体験!3D点群計測の流れ

「GTL-1200」を用いた3D点群計測では、約1分で5.5mm間隔の細かい点群データの取得が可能です。BuildTechでは、そのスムーズかつスピーディーな計測を体験します。

器械設置

まずは画面のガイドを確認しながら、本体下部のダイヤルを回して機械を水平にセットします。

全周スキャン

全周スキャンを開始します。「Collage Site」を用いた、遠隔操作でのスキャンも可能です。

スキャン完了後に、3D点群データが表示

スキャン完了後に、3D点群データが表示されます。

スキャンデータは、「Collage Site」をインストールしたタブレット機器に転送することで、現場でもBIMデータと比較できるようになります。これにより手戻りをなくし、作業時間の削減に貢献します。

BuildTech体験の流れ|予約・当日・フォローアップ

BuildTech体験

BuildTechでの体験にあたって、予約から当日、体験後のフォローアップまで、どのような流れで進んでいくのか、予約を検討中の方に向けて詳しく紹介します。

BuildTech体験予約の流れ

BuildTechは事前予約制で、以下のページより申し込みが可能です。

参加希望の日時を選択し、会社名・担当者名・参加人数などを記入します。体験希望ツールや参加の目的もお伝えください。

 

申し込み後は、トプコンより確認メールが届きます。「具体的な現場課題を相談したい」「複数のソリューションを試したい」といったご要望がある際は、お気軽にお伝えください。体験会ではなく個別体験をご案内する場合もあります。

BuildTech体験当日の流れ

BuildTechでの体験は、体験会の主旨やお客様のご希望・特性に合わせたスケジュールで実施します。当日は動きやすい服装でお越しください。

どのようなソリューションがあるのか知りたいお客様の例
時間体験内容
13:00会社・ビジョン紹介
13:05建築ソリューション紹介
13:10BuildTech紹介
13:15位置出しソリューションの説明とデモ
13:453D点群計測の説明とデモ
14:15ディスカッション
14:30終了
具体的なソリューション・製品について詳しく知りたいお客様の例
時間体験内容
13:00会社・ビジョン紹介
13:02建築ソリューション紹介
13:07BuildTech紹介
13:10位置出しソリューションの説明とデモ
14:10鉄骨建方誘導ソリューションの説明とデモ
15:103D点群計測の説明とデモ
16:10終了
BuildTech体験後の流れ

BuildTechでの体験が終わった後も、導入検討や現場適用に向けたフォローアップが充実しています。

 

体験後は、実際の施工現場でも同様に、ソリューションや製品をお試しいただくことをおすすめします。希望があれば、トプコンや販売代理店の担当者が現場に訪問し、活用方法を提案します。

 

「体験して終わり」ではなく、実際の現場への導入判断の第一歩として、ぜひBuildTechをご活用ください。

BuildTechの役割と今後の展望

BuildTechの役割と今後の展望

建築業界の現場の作業は、まだアナログな部分が多く残っています。BuildTechには、さまざまな課題を抱えた方が来場されますが、トプコンの提供するDXソリューションを通じて、その課題を一つひとつクリアにしていくことこそが、BuildTechの役割です。

BuildTech 来場者の声

・とてもわかりやすい内容でした。会社に戻り、今回ご説明いただいた内容を社内に展開させていただきます。

 

・いろいろな利用方法がわかり、勉強になりました。

 

・技術力の高さを感じました。計測では、測定者が持っている棒についているミラーにノウハウがあるとお聞きして、新たな発見になりました。

 

・現場で使いやすくなるようなシステムなどに、今後更新されることを楽しみにしています!

BuildTech 担当者からのメッセージ
BuildTech担当者

BuildTechに来てもらった方には、まず「あ、こういうことか!」と実感してほしいですね。

 

デジタル施工や建築DXと聞いても、最初はイメージしづらいものです。でも、実際に触れてみると、「なるほど、こういうふうに使うのか!」と納得できる。まずはその気づきを得てもらうことが重要で、そこから「じゃあ、現場で試してみよう」という流れが生まれると思っています。

 

デジタル施工は単に便利なだけではなく、測ったデータが残り、施工の精度や管理の質を向上できるのが大きな価値です。例えば「楽位置+楽墨」で位置を測り、BIMに取り込めば、誰がどこで測ったかが履歴として残る。施工ミスの防止や、次工程でのデータ活用にもつながります。

 

最近の体験会では、「床のインサート位置を測った際に、同時にマーキングできないか?」という声をいただきました。しゃがんで測って、マーキングして……という作業負担を減らすために、「インサート位置出し」や速乾性金属印を使ったマーキング方法を発案しています。このように、BuildTechは新しい技術を紹介するだけでなく、現場の課題を解決する場でもありたいですね。

 

測量や施工管理のデジタル化は、確実に進んでいます。しかし、それを現場に定着させるには、まず体験し、納得し、導入につなげることが大切です。BuildTechを通じて、建築現場でのデジタル施工を「当たり前」にしていきたいと思っています。

BuildTechで最新の建築DXを体験しよう

建築業界では、DXがますます求められています。しかし、デジタル施工の導入には「実際にどう活用できるのか」「本当に現場で役立つのか」といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

 

BuildTechでは、最新の建築DXソリューションを「見て・触れて・試せる」環境を提供しています。実際の施工現場を再現した施設で、位置出しや鉄骨建方、3D点群計測といった最先端の技術を体験することで、デジタル施工の可能性をリアルに実感できます。

 

また、体験会後も、導入に向けたサポートを実施しており、「もっと詳しく知りたい」「自社の現場で試してみたい」といったご相談にも対応可能です。

 

建築DXの第一歩を踏み出すチャンスとして、ぜひBuildTechにご来場いただき、未来の施工を体感してください。

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ニュース

イベント

Start Date
2025/06/18
End Date
2025/06/21
Event Details

日程:2025年6月18日(水) - 2025年6月21日 (土)

会場:幕張メッセ 1~6ホール・屋外展示場・屋外展示場ANNEX

主催:国際 建設・測量展 実行委員会

Tag
  • 展示会
  • 来場型
  • 土木
  • 建築
  • 測量
URL
/content/topcon-pa/jp/ja/events/2025/cspi-expo-2025.html
Target
_self
Start Date
2025/05/27
End Date
2025/06/09
Event Details

日程:

2025年5月27日(水)ソニックシティ 502会議室

2025年5月30日(金)さくらめ いと 会議棟 会議室 3

2025年5月30日(金)サンシティホール 第3会議室

2025年6月9日(月)サンシティホール 第3会議室

参加費:無料(事前登録制)

主催:株式会社トプコンソキアポジショニングジャパン

 

お申込みはこちらから▶

Tag
  • 体験会
  • 来場型
  • 建築
URL
/content/dam/topcon-pa/jp/ja/event/2025/building-construction-trial/BC-trial-May-June-saitama.pdf
Target
_blank
Start Date
2025/04/09
End Date
2025/04/10
Event Details

イノベーションを実現するTech&Solutions

日程:2025年4月9日(水)9:30 ~ 17:00、10日(木)9:00 ~ 16:00

会場:アクセスサッポロ(北海道札幌市)

主催:株式会社岩崎

Tag
  • 測量
  • 土木
  • 建築
  • 展示会
  • 来場型
URL
https://fair.iwasakinet.co.jp/itsf2025/
Target
_blank

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